職場の研修とは

正社員として働いていると研修を受けるように言われることがあります。職場の研修とは、企業の目的を効率よく達成するために行うものです。仕事には個人ごとに目標が与えられるものと、チームに与えられるものがありますが、目標を達成するための手段は個人ごとに違ってきます。
個人に与えられた目標であれば、手段はある程度自由ですが、チームとなれば手段が異なれば、達成の度合いに違いが起きてしまいます。企業の最終目標はゴールが決められているので、チーム全員が統一した手段で日々の業務を行わなければ達成できるものではありません。このような事態を想定して研修が行われるのを「OFF-JT」教育といいます。

これに対して、職場内で行う「OJT」教育があります。この教育の方法は、働く場所で上司や先輩がその部下や後輩をマンツーマンで指導します。このやり方は、大変有効で部下の実力を伸ばすのに最も効果的です。
しかし、「言うが易く、行うは難し」で、上司や先輩がこの方法を重要視していても、具体的にどのように指導したら良いのか手段や方法が分からなければ教育になりません。上司の力量が大いに問われるもので、部下を育てることができる人が出世するのはこのためです。

3つ目には「SD」自己啓発があります。「OFF-JT」や「OJT」の教育を企業が行ったとしても、その教育を受け止める基礎知識は自ら学ばなければ自分の物になりません。また職場の研修では得られないスキルもあります。そうしたスキルを得るには、自ら外部セミナーを受けたり、資格を取得したりする必要があるのです。
企業の制度としては、そうした自己啓発にかかる費用の一部負担や外部セミナーへの斡旋などがあります。身につけられるスキルの幅が広い点が「SD」魅力です。